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2021.08.20

大豆栽培と気候変動

2008年に大豆栽培を始めてから10年以上の歳月が流れました。2011年の大震災、福島原発事故を経験し、放射能汚染も懸念されましたが問題なく現在に至っています。しかし、大豆栽培を通じて地球温暖化による気候変動の影響をひしひしと感じています。

 大豆は基本的に過度の肥料と水を嫌います。那須工房の畑は緩やかな傾斜地にあり、また地質は黒ボク土で排水性と適度な保水性、そして通気性に優れ大豆栽培に最も適しています。以前、大豆栽培では散水することは全くありませんでしたが、ここ数年は雨期前には乾燥状態が続き畑の土はまるで砂漠の砂ようなカラカラの状態になるため、散水することが度々です。また、雨期には以前より降雨と日照不足が続くため大豆の成長が遅くなり、反対に雑草が著しく成長するため、それへの対応が年々厳しいものになってきています。

 最初は大豆の連作障害が出るまで同じ畑で大豆栽培を続けるつもりで栽培を始めましたが、未だに連作障害は発生していなので栽培を続けています。しかし、今後は地球温暖化による気候変動によって大豆栽培を続けることが出来なくなる日が来るかもしれません。

一見、立派に成長した大豆の畑ですが気候変動の影響が年々、大きくなってます
大豆の小さく可憐な花は近くに寄らないと気づきません
早く開花して散った枝には莢が付き始めています
大豆畑の周辺に勝手に自生した小さなカボチャです
同じく自生した小さなジャガイモです

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