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2023.02.11

真冬でも水浴びをする小鳥たち

  小鳥用の餌台に水飲み&水浴び用の容器を設置していますが、なんと寒さが一段と強くなった1月の下旬でもヤマガラとシジュウカラは水浴びをしていました。小鳥たちは順番に1羽ずつ水浴びをしています。中にはものすごい勢いで長い間、水浴びを続けるヤマガラもいます。その毛は大きく広がり体の大きさが倍になったような感じです。(残念ながらこの瞬間を撮影できませんでした)待っている次のヤマガラが水浴び容器に入ると怒って追い出しているではありませんか!いつもは仲良く順番に餌を取りに来ているのですが・・・。

 1月24日に大寒波が来襲し連日、最適気温が-10℃以下になる日が続きました。(1/25の最低気温は何と-17℃)こんな時にも小鳥たちは水浴びを続けるのではありませんか!このような寒い日々では朝起きると容器の中の水はカチカチの氷になっているので、毎朝、新しい水に交換しています。こんな寒い時でも水浴びをしている理由は羽根の間にある汚れや虫を落としているのではないかと推察しています。

真冬でも水浴びをするヤマガラ(2023/01/17)
真冬でも水浴びをするシジュウカラ(2023/01/17)
 最低気温-10℃以下の日中に水浴びするヤマガラ(2023/02/02)
最低気温-10℃以下の日中に水浴びするシジュウカラ(2023/02/02)

 この寒い間はいたる所で水が凍っているので、私共の餌場の水を求めていろいろな鳥が来るようになりました。ベニマシコ、ジョウビタキ、ツグミ、ヒヨドリ、そして問題児?のシメです。ベニマシコ、ジョウビタキ、ツグミ、ヒヨドリは餌台にあるヒマワリの種は食べず、水をよく飲みます。よって、先住民(鳥)のヤマガラやシジュウカラと争うこともなく共存しています。しかし、シメは餌台に居座り、ヒマワリの種を独占して食べつくしてしまいます。シメが餌台に来襲すると他の小鳥たちは逃げて近づこうともしません。シメより倍の大きさがあるヒヨドリも逃げてしまいます。

 ヒヨドリは何羽も水を飲みに来ますが、体の大きいツガイが二組と体の小さい1羽が別々に水を飲みに来ます。枝にミカンを刺して置いておくと小さいヒヨドリだけが何度もおいしそうに食べています。ミカンは子供のヒヨドリにとって好物のようです。

 2月に入ると少しづつ暖かくなり、水がカチカチに凍ることもなくなり他の小鳥たちが少しづつ居なくなり、再びヤマガラとシジュウカラの世界に戻ったと思ったのですが、子供のヒヨドリの一羽だけが居残り、ヤマガラとシジュウカラと共に枝に留まり餌が来るのを待っています。

 昨年の夏頃に生まれたヤマガラとシジュウカラはほとんど一緒に行動し混棲していたと思われますが、最近は別々に行動しているようです。現在は同類同士で群れて行動していますが、春には独り立ちして新たな相手を求めてツガイになっていくのだろうと思っています。

 2月8日には那須科学歴史館の梅が開花しました。昨年の開花(3月9日)と一昨年の開花(2月16日)に比べるとかなり早い開花と言えます。また、那須科学歴史館の室内で5度目の冬を迎えたシクラメンは咲き誇っています。春に向かっていくとともに小鳥たちの行動も変化していくでしょう。

 ベニマシコ(2023/01/17)
 ヤマガラとベニマシコ(2023/01/17)
 ジョウビタキ(2023/01/17)
 ヤマガラとジョウビタキ(2023/01/26)
 水を飲むヒヨドリ(2023/01/20)
 みかんを食べるヒヨドリ(2023/01/26)
 餌を独占するシメ(2023/01/22)
 シメとツグミ(2023/01/25)
 那須科学歴史館の梅が開花しました(2023/02/08)
 室内で咲き誇っているシクラメン(2023/02/10)

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