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2023.03.24

「実験で体感するファラデーの電磁誘導の基礎と応用」セミナーの開催

 コロナ感染の大幅な減少傾向に伴い、3年ぶりに次のセミナーを開催する予定となりました。(お問い合わせは nsh_info@tzwrd.co.jp)

実験で体感するファラデーの電磁誘導の基礎と応用エレクトロニクス基礎講座(2) 開催予定日:2023年6月24日(土)

 15台以上の実験装置を用いて、ファラディの電磁誘導とそこから生まれた科学・技術を体感して頂くことを目的として講義を進めていきます。

 電磁誘導は現代社会の基盤技術(発電、モーター、トランス、スピーカーなど)だけでなく最先端技術(非接触給電、非接触通信、超電導リニアなど)の基礎をなしています。そのような素晴らしい技術ですが、多くの人達が見逃した僅かな現象をファラデーは捉えて推論することで電磁誘導という大発見を成し遂げたことにより誕生しています。 よって、実験で体感したことに基づき推論していくファラデーの研究手法は21世紀の現在においても参考になると考えています。

プログラムは次の内容を予定しています。

1.電気・磁気の発見から電磁誘導の発見までの科学と歴史

  • 1820年、エルステッドによる“電流による磁気作用”(⇒電磁石)の発見までの説明と実験
  • ファラデーの電磁誘導の発見の説明と実験

2.電磁誘導から生まれる技術を実験により体感

  • 発電機、モーター、スピーカー、トランス、非接触給電などの説明とその実験

3.電磁誘導から電磁波の発見への科学と歴史を実験により体感

  • ファラデーの電磁誘導とマクスウェルの電磁波の予言に関する説明
  • 1888年、ヘルツによる電磁波の発見の説明と再現実験

4.ファラデーの卓越した発想と21世紀の科学との関連性について

 本講座で使用する予定の実験機材は次の通りです。

1820年、エルステッドの”電流による磁気作用”の発見の再現実験
1825年、スタージャンにより発明された電磁石と時間的に変化する磁場の発生装置
 1831年8月、ファラデーによる最初の電磁誘導の実験の再現装置
1831年11月、ファラデーによる最終的な電磁誘導の実験の再現装置
 電気から磁気、そして磁石の直線運動エネルギーへの変換装置
 電気から磁気、そしてコイルの直線運動エネルギーへの変換装置
 電気から磁気、そして磁石の回転運動エネルギーへの変換装置
 電気から磁気、そしてコイルの回転運動エネルギーへの変換装置
 スピーカーの原理実験装置(コイルの直線運動)
 モーターの原理実験装置(コイルの回転運動)
 磁石の直線運動から電気エネルギーへの変換(発電)
 磁石の回転運動から電気エネルギーへの変換(発電)
 トランスの原理実験装置(デジタルオシロによる可視化)
 コイルの回転運動応用による検流計
 電磁誘導・電磁波による通信の原理実験装置(可視化)
 1888年、ヘルツにより発見された電磁波の実験の再現装置

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