「AIとの科学対話」について、今後の掲載予定は次の通りです。
今回、第2話の「無線通信とラジオの歴史」を掲載しましたが、今までのAIとの対話で考えたことについて述べたいと思います。それぞれのAIには個性があり、応答の内容が異なる場合も多く、また、明らかに間違っている内容を主張することもありました。
その一番典型的な事例として、第2話「無線通信とラジオの歴史」の”スーパーヘテロダイン方式”の対話を取り上げます。その要点は次の通りです。
以上の例題を基に、AI時代における教育の在り方について考えてみたいと思います。
明治維新を発端として日本は欧米の科学技術を学び、それを利用するというキャッチアップの状態が現在まで続いています。(正確に言うと、1980年代にキャッチアップからトップランナーに変わろうとしましたが、そこで躓きました。)インターネット以前の時代では主な情報源は書物や大学の授業、そして、欧米の企業からの技術導入などでしたが、多くの人達が多くの情報を得ることにはいろいろな制約がありました。次に、インターネット時代に入ると多くの人達が多くの情報を得ることが簡単になり、検索した多くの情報に基づいて論理的に考えをまとめることが重要になりました。しかし、AIの時代の言われる現在では、人間より遥かに多くの情報を高速で検索し、検索した情報に基づき論理的に考えをまとめることが出来るAIが誕生しました。この典型が検索AIであるBing AI(Microsoft)です。つまり、得られた情報に基づき、まとめた内容を自分の考えと思い込んでいたある種の人間にとっては、その存在意義が無くなりつつあるのが現代です。このような時代に私たち人間がどのようにAIと付き合うべきかを、”スーパーヘテロダイン方式”の対話の要点に基づきまとめると次のようになります。
那須科学歴史館で展示されているRCA Radiola 18 (実際にラジオ放送を聞くことが出来ます)
左側にある1970年代のNational製スーパーヘテロダイン方式トランジスタラジオと比べてもRadiola 18は感度、周波数選択度は申し分ないですが、体積と重さは数十倍になります。
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