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2024.05.06

 「実験で体感する半導体の技術と歴史」セミナーを 6/22に開催

 半導体の歴史は1874年のブラウンによる鉱石の整流作用の発見に端を発し、1948年のショックレーの接合型トランジスタの発明により本格的な半導体の時代の幕が上がりました。半導体は昔からある技術ですが、21世紀の現在においても最も重要で必要不可欠な技術で、今後とも変化・発展することが期待されています。

 6月22日開催の本セミナーにおいては、半導体の歴史での重要な発明、発見に関する実験を再現することにより、半導体技術の基礎を理解して頂き、その本質を知って頂くことを目的としています。

 お申し込みは、メールアドレス nsh_info@tzwrd.co.jp 宛にお願いします。

「実験で体感する半導体の技術と歴史」セミナーのパンフレット(pdf.ファイルにリンク)

・鉱石検波器の整流作用の実験

鉱石検波器に順方向と逆方向の電圧を周期的に切替え印加することにより、整流作用の現象をメーターの動きで理解することを目的としています。
順方向の電圧印加時は電流が流れる。
逆方向の電圧印加時はほとんど電流が流れない。

・検波作用、ラジオ波受信の実験

 点接触ダイオードにより簡易なラジオ受信機を作ることが出来ます。(約150km先のNHK1,2の栗橋送信所からの放送も聞くことが出来ます)
ダイオードの入出力波形を観測することにより、ダイオードが持つ検波特性を体感的に理解することが出来ます。
ダイオードに入力するラジオ波に相当する正弦波
ダイオードから出力された検波波形

・トランジスタの増幅作用の実験

 トランジスタ(写真の場合、PNP 2SB75)に入力した信号は約20倍に増幅されて出力されます。

・真空管の増幅作用の実験

 最初に電気信号の増幅現象が発見されたのは真空管でした。1920年代に多用された真空管201Aの増幅率は5~7でした。

リレー、真空管、トランジスタによる論理素子の動作実験

 リレー(継電器)による論理素子OR
 トランジスタによる論理素子OR
 真空管による論理素子OR

 電気・電子スイッチであれば論理素子を構成することが出来ます。すなわち、リレーでも真空管でもコンピュータを作ることは原理的に可能ですが、例えば、真空管式コンピュータではスマホやロボットを生み出すことが出来ません。

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